本格的にカメラを始めたい人におすすめのカメラは『Nikon D3400』
スマホや普通のデジカメからステップアップして、もっと素敵な写真を撮りたい、本格的にカメラを始めたいという方に向けてのカメラ・レンズ選びのレシピです。
こんな方を想定しています
カメラを趣味にしたい
- どんなカメラを買っていいか全くわからない
- できるだけ予算を抑えたい
- 一眼ならではの素敵な写真を撮ってみたい
- カメラの知識や技術も覚えたい
この話題については、さまざまなブログやサイトでいろんな意見が出ているかと思います。
万人向けの答えはなく、いくつかの選択肢が提案されている中から、結局何を選べばいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
たった一つの答え
そこで、このお題について答えを一つだけ用意しました。
最初から結論を述べます。
最初に買うべきカメラとレンズはNikon D3400+AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
おおげさなフリでしたが、答えはいたって普通ですね。多くの方が勧めるカメラとレンズです。
タイトルはカメラについて言及していますが、写真を撮るための道具にはカメラ(ボディ)だけでなくレンズが必要となります。どんな写真を撮ることが出来るかという点においては、ボディよりもむしろレンズが非常に重要となってきます。
よって、最初にカメラを買う場合、カメラを選んで終わりではなく、どんなレンズを使用する(購入する)かということを考える必要があります。
これからカメラを始める方にとっては、付属しているキットレンズを使うよりも、明るい単焦点レンズを使用することを是非おすすめします。
詳細については、こちらで紹介しています。
予算
予算はカメラ(ボディ)が約4万円、レンズが約2万円、トータル6万円程度となります。(※2018年9月現在)
さらに予算を抑えることも十分可能ですので、「応用編>予算を抑えるには」を参照ください。
ポイント
なお、私がこのカメラとレンズを選ぶ際に重要視したポイントは「撮ることが楽しくなる」「写真が好きになる」「カメラが上達する」ことです。
以降では、それらの根拠や理由をそれぞれ説明します。
なぜ「Nikon D3400」?
Nikon D3400をオススメする理由は次の3点です。
WHY D3400 ??
- 小さいは正義
- 写真を始めるにはエントリー機で必要十分である
- Nikonには初心者に最適なレンズがある
小さいは正義
写真の上達にとって一番大事なのは写真を撮ることです。できるだけ多くの撮影機会を得るには、持ち出しやすいことが重要だと思います。すなわちできるだけ小さくて軽い方が良いと言えます。
多くの方が、写真が好きになり、上達するにつれて、機材は増えていき、サイズや重量も大きく重くなっていきます。
それは、自分の撮りたい写真がわかってきて、それを撮るために必要だから大きくて重いカメラやレンズを使用するようになるのです。
それは、撮りたい願望が重い機材を持ち歩く苦労を上回っているからです。当然ですが、誰も好き好んで重い機材を持ち歩きたいわけではありません。
話はそれますが私がPENTAXを愛用している理由のひとつが、他社に比べてレンズが小型軽量であることです。
最近、プロカメラマンがソニーのフルサイズミラーレスカメラ(α7iiiなど)に乗り換えているのは、そのコンパクトさも大きく影響していると思われます。
何が言いたいかというと、性能が良いからといってフルサイズのカメラと重たいズームレンズを購入すると、カメラを始めたばかりの方にとっては、カメラを持って出ることの苦痛が先立ってしまい、撮る機会が失われる可能性が高いということです。
当たり前ですがカメラは写真を撮る道具です。そして道具は使ってナンボ(撮ってナンボ)です。
いつでもどこへ行くにも持って行っていくことができる、小さくて軽いカメラを選ぶのが一番です。
ちなみに、将来的にフルサイズ機などへのステップアップをすることになったとしても、それらのカメラは常用となることはなく、気軽に持ち出す際のサブカメラとして、その後も愛用することができるでしょう。(私もその一人です)
ミラーレスは?
小さいことが大事というのであれば、ミラーレス一眼の方が良いんじゃないの?
もちろん、大きさでいえば一眼レフよりもミラーレスカメラの方が小さいことは間違いありません。
これは私の好みや古い考えかもしれませんが、 やはりカメラの基本はファインダーだと思います。
ファインダーをのぞくことで、周りの映像をシャットアウトし、ファインダーに写る画に集中することが出来るのではないかと思います。
また、ミラーが開閉することによるシャッター音も写真を「撮っている」という気分を高めてくれます。
まぁ、この辺は好みの問題ではありますが。
また、最近のカメラは機能が非常に豊富です。
機能が豊富なのはもちろん良いのですが、豊富過ぎることは初心者にとって操作の迷いや混乱に繋がる場合があります。
ミラーレスの場合は、タッチ液晶による操作がある分、操作系が多く複雑になりがちでさらに難しい傾向があると感じます。
写真を撮ることに重要操作や設定は、それほど多くありません。
絞り(F値)の決定、ISOの変更、シャッタースピードの決定、露出補正、WB(ホワイトバランス)の変更、フォーカスポイントの決定(変更)、ピントを合わせる(オートフォーカス)、シャッターを切る、といったところでしょうか。
あれもこれも便利な機能を使いこなそうとするよりは、まずは基本的な操作を迷うことなく使い、慣れていくことがカメラの上達にも繋がります。
シンプルイズベストです。
機能が豊富なことが必ずしもいいとは限りません。
写真を始めるにはエントリー機で必要十分である
D3400はNikonのエントリー機といわれるカメラです。
もっと上のカテゴリーのカメラの方がいいんじゃないの?
フルサイズが一番いい写真が撮れるのでは?
最近のカメラはエントリー機といっても、画質や機能については十分です。
上位クラスのカメラについては、機能性(メニューや物理ボタンの多さ)堅牢性(耐久性、防塵防滴)など差はあるものの、写りそのものについては値段の差ほどはないと感じます。
Nikonには初心者に最適なレンズがある
エントリークラスのデジタル一眼レフは、Nikon以外にもたくさんあります。
もちろん、Canonや私が愛用するPENTAXにも、初心者向けの素晴らしいカメラはあります。
今回、D3400を選んだ理由としては、「最初に買うべきカメラとレンズ」に最も良いと思われるレンズがNikonにあるからです。
そのレンズがAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gです。
なぜ「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gをオススメする理由は次の2点です。
- 写真の楽しさを実感するには「明るい単焦点レンズ」は必須
- 安くて小さくて良く写る「標準」レンズである
写真の「楽しさ」を実感するには「明るい単焦点レンズ」は必須
別のエントリーで「明るい単焦点レンズ」について説明させてもらいました。
一眼ならではの写真を撮るためには、キットレンズではなく単焦点レンズがおすすめです。
カメラの知識や技術を覚えるためにも、「明るい」単焦点レンズは真っ先に必要なアイテムとなります。
詳しくはこちら
安くて小さくて良く写る「標準」レンズである
ボディ(D3400)で述べた通り、「小さいは正義」です。
また、このレンズはサイズだけでなく、価格もお手頃で、非常にコストパフォーマンスが高いレンズです。
いわゆる「撒き餌レンズ」と言われる存在ですね。
35mmという焦点距離はカメラの基本と言われる画角であるため、多くの被写体をカバーすることができ、カメラの基本を学ぶには最適です。
他メーカーにも似たようなレンズはあるのですが、小さい、軽い、安い、明るいのバランスが最も優れているのがこのレンズだと私は思います。
CanonやPENTAX、Olympusなどの一眼レフではなくNikonを選んだ一番の理由がこのレンズの存在です。
作例
別のボディではありますが、AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gを利用した作例を紹介します。
手前と背景が大きくボケています。キットレンズでは難しい明るい単焦点ならではの描写ですね。 こちらもほぼ絞り開放での撮影。ピントの合っている葉の葉脈がシャープに写っているのがわかるかと思います。 絞ればくっきりとシャープに。 いかがでしょうか。キットレンズと大きく異なるのは、絞り(F値)を小さくすることができることによる、被写界深度の変化を経験し、その変化に伴う描写の違いを理解し、それを利用した撮影を行うことができるという部分だと思います。
応用編
予算を抑えるには
中古を購入する
中古での購入を検討しましょう。
カメラやレンズは、中古での購入も一般的なのでそれほど気にする必要はありません。
参考
例えば、ボディは「D3300」の中古を検討することで、予算を抑えることが出来ます。
・D3400 [中古] 30,000~35,000円
・D3300 [中古] 23,000~25,000円
※中古価格はカメラのキタムラより
ちなみにD3400とD3300の性能はほとんど変わりませんのでそれほど気にしなくて大丈夫です。
参考
機能として一番の違いはwifiの有無でしょうか。
なお、レンズ(AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G)については、新品価格が2万円弱なので、中古価格との差が小さく、それほどメリットはないかもしれません。
購入時にヤフオクなどを利用することで、さらに価格を下げることは可能ですが、当然リスクを考慮する必要があります。
知人などの助言を得られる場合をのぞいて、ご自身でカメラの状態を判断できない場合は、大手の中古ショップで保証を付けてもらう方が安心です。
レンズキットを購入してレンズを売却する
D3400のダブルズームキットを購入して、キットレンズを未使用のまま売却してしまうというものです。また、予算に余裕がある場合は、売却せずにそのまま取っておいてもいいと思います。
新規購入
購入価格:約50,000円
ヤフオク売却例
売却価格:5,000~6,000円
売却価格:13,000~14,000円
実質の購入価格
結果的に約32,000円でD3400のボディを購入できることになります。
デメリットはその手間だったり、将来的にボディを売却する際に箱とのバランスが悪くなることでしょうか。
オークションなどの売買になれている方は、特に問題ないかと思われます。
バリアングル液晶が必要な場合
最初からバリアングル液晶(稼働液晶)が必要だとはっきりと決まっている場合は、ボディを「D3400」ではなく「D5600」に置き換えてください。
価格の比較
D3400が非常にお手頃な価格ということもあり、価格の差が結構出てきます。
D3400 | 約37,000円 |
D5600 | 約64,000円 |
サイズ・重量の比較
中古の場合は「D5500」「D5300」「D5200」がターゲットとなりますが、「D5300」「D5200」サイズが少し大きくなってしまいますので「D5500」がお勧めです
D5600 | 415g |
D5500 | 420g |
D5300 | 480g |
D5200 | 505g |
D3400 | 395g |
D3300 | 410g |
まとめ
本当に自分に合ったカメラというのは、実際にカメラを使って写真を撮ることでその方向性が見えてくるものだと思います。
あれこれ悩むよりも(悩むプロセスも楽しいという面もありますが)、まずは始めてみることが大事だと思います。
まず最初は「必要最低限のカメラとレンズ」を予算をかけ過ぎることなく購入することをお勧めします。
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