カメラデビューと同時に使うべき「明るい」単焦点レンズのすすめ①

単焦点レンズ PENTAX 21mm 77mm 31mm

なぜ「明るい」単焦点レンズ?

「明るい」単焦点レンズをおすすめする理由

単焦点レンズを使うと素敵な写真が撮れるらしい。

キットレンズの次は単焦点レンズを選ぶべし。

ネットや雑誌でよく見かけるテーマですね。

私もこの意見には賛成で、カメラを始めたばかりの方にこそ使って欲しいレンズだと思っています。

その理由は大きく2点あります。

撮るのが楽しい

まず、「明るい」レンズは一般的に画質が良くなる傾向があり、特に「背景をぼかした写真」を簡単に撮ることができ、一眼レフ、ミラーレスならではの魅力を最大に楽しむことができます。キットレンズとは明らかに異なる素敵な写真を撮ることができ、写真を撮ることが楽しく、どんどんカメラに夢中になるきっかけとなることでしょう。

ではなぜ単焦点レンズか。

もちろん、明るいズームレンズも存在します。しかし、これはデカくて重くて、高いです。主にプロが使うようなレンズがこれに相当しますが、いくらいい写真が撮れても普段趣味として楽しむには好ましくありません。

それに対して、単焦点レンズの場合は小さくて軽くてお値段もお手頃なものが揃っています。いわゆる撒き餌レンズといわれるレンズが各メーカーごとに用意されていいることが多いです。

カメラの上達に繋がる

カメラという道具を使いこなして、より良い写真を撮るためには、やはり「露出」や「構図」などの知識がある程度必要となってきます。「明るい」単焦点レンズを使うことで、これらの知識を写真を撮りながら自然と身に着けることができるようになります。

詳細は後述しますが、「明るい」レンズは背景をぼかしやすいという性質があることから、「絞り」をコントロールする技術の上達に非常に有効であると言えます。キットレンズはこの「絞り」をコントロールする幅が狭いためにこれを実感することが難しいという一面があるからです。

私は、「明るい」単焦点レンズは、一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラの魅力を知るのに非常に重要なアイテムだと考えています。購入時に付属しているキットレンズでも十分綺麗な写真は撮れますが、その写りにはやはり大きな違いがあると言えます。特に、これからカメラを本格的に始めようとされる方、スマホやコンデジとは違う素敵な写真を撮りたいという方は、ぜひ「明るい」単焦点レンズを検討して欲しいと思います。

それでは、私自身の例を参考に、「明るい」とはどのようなレンズで、撮った写真がどのように異なるのか、また、具体的にどのようなレンズが良いのか、説明させて頂きます。

私の場合

最初のカメラはエントリー機、レンズはキットレンズ

私は初めて購入したカメラは、エントリー機と言われるデジタル一眼レフ([PENTAX K-x])でした。
付属のキットレンズ(標準ズームレンズ [smc PENTAX-DA L18-55mmF3.5-5.6AL])でいろいろと撮ってみた感想は、「なんとなくキレイに撮れてるかな」という程度で、特に不満はなかったですが正直なところ大きな感動もありませんでした

PENTAX K-xで撮影した愛犬(ピノ)

Camera: Pentax K-x, Lens: smc PENTAX-DA L18-55mmF3.5-5.6AL

ちなみに、購入の動機は愛犬(ピノ)が我が家に来たことでした。現在に至るいまで、被写体の多くの割合を占めていますが、カメラ・写真が好きになり、少しずつ上達できたこと、いろんな場所へ出かけるきっかけになったり、今では仕事ととして写真を撮ることができるようになったのも、彼女のおかげだったりします。

単焦点レンズを購入

PENTAX FA50mmF1.4

しばらくして、せっかくレンズ交換式なんだから別のレンズを試したいと思うようになりました。いろいろ調べてみると何やら「単焦点レンズ」というのが良いらしいとのこと。
そして、価格ドットコムなどで調べて評判が良く、コスト的にも手が届く「PENTAX FA50mmF1.4」を購入してみました。

単焦点レンズ PENTAX FA50 F1.4

初めての交換レンズ。私にとっては思い入れのあるレンズで、10年経った今でも現役で大好きなレンズの1つです。フルサイズでも使えることから、仕事で写真を撮る時にも使用しています。PENTAXユーザーにはおすすめのレンズですが、50mmの焦点距離は使いにくい要素もあるので、好みがわかれるところではあります。しかし、F1.4のボケ具合はやみつきになること間違いなしです。

ファーストインプレッション

そのレンズで初めてシャッターを切った時、液晶に映し出された写真には衝撃と感動を受けました。

初めての単焦点レンズ撮影 - 愛犬(ピノ)

Camera: Pentax K-x, Lens: PENTAX FA50mm F1.4

背景がすごくボケる(キットレンズと全然違う)!!!

この頃はカメラのことも全然わからない初心者でしたが、キットレンズで撮る写真とは明らかに違いがありました。一眼レフならではのいわゆる「背景がボケた写真」を取ることができたのです。とても簡単に。

後述しますが、「背景がボケた写真」を撮るには、知識・技術よりもまずレンズです。ボディ(カメラ本体)の違いももちろんあるのですが、一番大事なのはレンズ、そしてちょっとした撮り方のコツで簡単に撮ることができます。

何でもぼかせばいいってわけではありませんが、ふんわりとした写真が撮れるのが嬉しくて、カメラの楽しさに夢中になっていく自分がいました。

散歩する愛犬(ピノ)

Camera: Pentax K-x, Lens: PENTAX FA50mm F1.4

キットレンズは不要?

初めて単焦点レンズを使用して写真を撮って以降、キットレンズを使うことは全くなくなりました。
実は、APS-C(フルサイズ以外の主なデジタル一眼レフカメラ)で使用する場合、50mmという焦点距離は中望遠レンズといわれる画角で、写る範囲が少々狭いため不便なことも多いのですが、それ以上にそのレンズを使った時の魅力・メリットのほうが断然大きかったわけです。

その後、50mmの画角はやはり万能ではないため、もう少し広い画角を求めてレンズを買い足すことになるのですが、ズームレンズではなく常に単焦点レンズのみを選ぶようにしています。

少々乱暴な言い方かもしれませんが、”キットレンズをセットで買う方が得”というシステムがあるが故に、せっかく購入した一眼レフ(ミラーレス一眼)の魅力を経験(体験)できないユーザーが多いのではないかと思います。

それぐらい、画質と撮る楽しさという面において、キットレンズと単焦点レンズの差は大きいと断言できます。私としてはできれば「次の1本」ではなく、「最初の1本」として「明るい」単焦点レンズをおすすめしたいところです。

まとめ

以上、「明るい」単焦点レンズを使うメリットについて説明させて頂きました。

カメラを新しく購入したり、これからカメラを始めようと考えている方は、是非「明るい」単焦点レンズの使用を検討頂ければと思います。

どんなレンズが良いのか、その特徴や選び方についてはこちらのエントリーに続きます。

カメラデビューと同時に使うべき「明るい」単焦点レンズのすすめ②
カメラ初心者に是非おすすめしたい「明るい」単焦点レンズについて。どんなレンズがいいのか、「明るい」とはどういうことか。「F値」「焦点距離」を基準にレンズを選ぶ方法などについて。またメーカー別おすすめレンズなど。

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