PENTAX(Kマウント)で一番使っているレンズは何?
前回の記事で、これまでのカメラとレンズの購入歴について振り返ってみました。

今回は、それぞれのレンズの使用頻度を確認してみます。
私の場合は単焦点レンズばかりなので、使用頻度 = 好きな画角 ということになり、自分の好きな画角を確認することができます。
またその逆に、使用頻度の低いレンズ(画角)も知ることができる為、これらの情報を元にレンズ整理の判断材料にしようかと考えています。
現在のメインのレンズ
現在、単焦点で以下のレンズを所有しています。(カッコ内は35㎜換算の焦点距離)
面白いことに、APS-C(K-x/K-5IIs)からフルサイズ(K-1)に変更した場合、焦点距離を一つ上のレンズに変更することで、全く同じ画角を得ることができます。
K-5IIs+21mm(68°) ≒ K-1+31mm(70°)
K-5IIs+31mm(49°) ≒ K-1+50mm(47°)
K-5IIs+50mm(32°) ≒ K-1+77mm(31°)
例えば、今まで「K-5IIs+DA21mm」で撮っていた写真は、「K-1+FA31mm」で同じように撮ることができます。同様に「K-5IIs+FA31」の画角は「K-1+FA50mm」で再現できます。
これは、それぞれのレンズの焦点距離の差が約1.5倍になっているためです。
特に意図したわけではなく、私にとっては単なる偶然ではありますが、ひょっとしたらペンタックスとしては偶然ではないのかもしれませんね。
また、単焦点ではありますが、我ながらバランスよく焦点距離をカバーできているのではないかと思います。なんだか、ゴルフクラブの番手と似てるような気がしますが、カメラのレンズは何度刻みで揃えるのがいいのでしょうか(笑)。
使用頻度(撮影枚数)の予想
「FA31mmF1.8AL Limited」「FA50mm F1.4」の2トップは間違いないかと思います。あとは最近よく使っている「FA77mmF1.8AL Limited」あたりがでしょうか。
カメラ・レンズ別の撮影枚数を確認
確認方法
Lightroomのメタデータよりカメラ・レンズ別の写真の枚数を確認しました。
残念ながら、オールドレンズについてはレンズ情報が残っていない為計測が出来ません。全て「その他」として集約しています。
また、Lightroomに保存されている写真のみを対象としているので、実際の撮影枚数とは異なります(PCに取り込む際に画像を選定している為)が、おおよその傾向を知るには問題ないと考えます。
結果
※確認日:2018/07/11
第3位
smc PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited
これは意外な結果でした。K-xでの使用が多く(最近はあまり使っていない)、印象が低かったということもあります。
また、このレンズを使うのは旅行の場合が多く、出動回数が少ない割に撮影枚数が多い傾向があるのも理由かもしれません。
第2位
smc PENTAX FA31mmF1.8AL Limited
K-5IIsと一緒に購入してからは、このレンズ1本でなんでも撮ってきた印象があります。35㎜換算で47mmという標準域の画角はやはり基本であり、一番使いやすいレンズということでしょう。
また、K-1との組み合わせでは広角レンズとしてのポジションも担うようになりました。実質的に所有レンズの中では一番広角で明るいレンズなので、風景や星空の撮影で活躍します。
また、普段は広角として使用し、クロップして47mmの標準レンズとして機能させるといった使用方法で、かなり幅広い撮影をこなすことができます。
第1位
smc PENTAX FA50mm F1.4
僅差で「FA31mmF1.8」を抑えての1位です。
K-xの頃からずっと使ってきているということもあって、トータルでは一番となりました。
K-5IIsでは使用頻度が下がりましたが、K-1では本来の標準域の画角で使用できるようになったため、使用頻度が上がりつつあります。やはり、日常的なスナップにおいては50mmという画角は一番使いやすいレンズですね。
カメラにハマるきっかけになったレンズでもあるので、このレンズはこれからも大事に使っていきたいと思います。
結果詳細
その他のレンズも含めた結果はこのようになりました。
全体
順位 | レンズ | Total | K-x | K-5 | K-1 |
1 | smc PENTAX FA50mm F1.4 | 6,262 | 4,436 | 818 | 1,008 |
2 | smc PENTAX FA31mmF1.8AL Limited | 5,948 | 0 | 4,668 | 1,280 |
3 | smc PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited | 2,972 | 2,803 | 196 | 0 |
4 | smc PENTAX FA77mmF1.8AL Limited | 2,507 | 0 | 62 | 2,445 |
5 | TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO | 1,385 | 658 | 663 | 64 |
6 | smc PENTAX-DA L18-55mmF3.5-5.6AL | 633 | 633 | 0 | 0 |
7 | smc PENTAX-DA FISH-EYE10-17mmF3.5-4.5ED | 341 | 0 | 321 | 20 |
8 | TAMRON AF 18-200mm F/3.5-6.3 | 256 | 256 | 0 | 0 |
その他(オールドレンズ等) | 831 | 192 | 484 | 155 |
カメラ別
K-x
レンズ | 枚数 | 使用率 |
smc PENTAX FA50mm F1.4 | 4,436 | 49.4% |
smc PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited | 2,803 | 31.2% |
smc PENTAX-DA L18-55mmF3.5-5.6AL | 633 | 7.1% |
TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO | 658 | 7.3% |
TAMRON AF 18-200mm F/3.5-6.3 | 256 | 2.9% |
その他(オールドレンズ等) | 192 | 2.1% |
合計 | 8,978 |
K-5IIs
レンズ | 枚数 | 使用率 |
smc PENTAX FA31mmF1.8AL Limited | 4,668 | 65% |
smc PENTAX FA50mm F1.4 | 818 | 11.4% |
TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO | 663 | 9.2% |
smc PENTAX-DA FISH-EYE10-17mmF3.5-4.5ED | 321 | 4.5% |
smc PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited | 169 | 2.4% |
smc PENTAX FA77mmF1.8AL Limited | 62 | 0.9% |
その他(オールドレンズ等) | 484 | 6.7% |
合計 | 7,185 |
K-1
レンズ | 枚数 | 使用率 |
smc PENTAX FA77mmF1.8AL Limited | 2,445 | 49.4% |
smc PENTAX FA31mmF1.8AL Limited | 1,280 | 25.8% |
smc PENTAX FA50mm F1.4 | 1,008 | 20.4% |
TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO | 64 | 1.3% |
smc PENTAX-DA FISH-EYE10-17mmF3.5-4.5ED | 20 | 0.4% |
その他(オールドレンズ等) | 135 | 3.1% |
合計 | 4,952 |
所感
ほぼ予想通りの結果となりました。
K-xでは「FA50mm F1.4」、K-5IIsでは「FA31mmF1.8AL Limited」が最も使用率の高いレンズとなっています。
K-1ではK-x、K-5IIsほど大きな偏りはありません。ポートレート撮影で枚数が多くなることから「FA77mmF1.8AL Limited」の使用頻度が高い結果となっていますが、「FA31mmF1.8AL Limited」「FA50mm F1.4」もよく使っています。
意外だったのはキットレンズで600枚以上撮影していたということ。単焦点レンズの「FA50mm F1.4」を購入した後は全く出番がなかったので、ほとんど使っていない印象がありましたが、「FA50mm F1.4」購入までの間に結構撮っていたということになりますね。
また、K-5IIsにおける「FA31mmF1.8AL Limited」の使用率が8割以上というのは少々大げさだったみたいです。ほぼこのレンズしか使っていないイメージでしたが、他のレンズもそれなりに使っていました。
なお、K-1(フルサイズ)ではFAレンズの本来の画角を使用できるようになり、風景などは広角の「FA31mmF1.8AL Limited」、スナップなどは標準域の「FA50mm F1.4」、ポートレートなどは中望遠の「FA77mmF1.8AL Limited」というシンプルな使い分けをするようになった気がします。
買わなくてもよかった?
ほとんどのレンズについては満足していますが、残念ながらそうでないものもいくつかあります。
smc PENTAX-DA L18-55mmF3.5-5.6AL
キットレンズなので、「買わない」ということはできませんでしたが、未使用のまま売却して単焦点レンズを購入してもよかったと思います。
ただ、ボディを売却する時はキットレンズがあった方が売りやすいかもしれません。
TAMRON AF 18-200mm F/3.5-6.3
これは完全に失敗でした。一回旅行に持って行ったっきりお蔵入りとなっています。単焦点レンズと比較した際の画質がどうしても満足いくものではありませんでした。
ほぼ未使用なので、近いうちに手放そうと思います。
smc PENTAX-DA FISH-EYE10-17mmF3.5-4.5ED
このレンズでしか撮れない画があるので後悔はしていません。
個性、面白味といった要素は強いレンズで、使っていて楽しいと思う部分と使いこなすのが難しいという部分もあります。結果的に持ち出す頻度が低いため無くても困らないという状況になっています。超広角レンズがないので、その代用としての保険といったレベルになってしまっています。そのため、常に売却候補に入ってはいるのですが、あまりに寄れてしまうことから、ある時に前玉に傷をつけてしまいました。これが売却し辛い理由の一つとなっています。
買いなおすとしたら?
最初の1本
K-x購入時に「smc PENTAX-FA 35mmF2AL」を購入してもよかったかなと思います。「smc PENTAX FA50mm F1.4」は一番好きなレンズの一つですが、やはり少々狭いため万能ではないからです。
また、回り道をせずにいきなり「FA31mmF1.8AL Limited」を選択するというのも、最も効率的と言えますが、いくらそれがベストといっても、初めてカメラを買ったばかりの初心者がその決断(ボディよりも高い10万円オーバーのレンズを購入)をできるとは思いません。
2本目以降
2本目以降は今と同じようなレンズを選択します。
広角レンズ
smc PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited
画角だけでいうと超広角のレンズにした方が撮影の幅は広がるのですが、レンズが小さくて軽いというメリットが大きく、このレンズは旅行用に必須となります。
画角的には「FA31mmF1.8」でもカバーできるのですが、治安の悪い国などに持っていく勇気があるかどうかというと…。
標準レンズ
smc PENTAX FA31mmF1.8AL Limited
(APS-Cの場合)他のレンズは無くてもいい、これ1本あれば満足できると言えるくらい素晴らしいレンズです。そういう意味では最初にこのレンズを購入してしまうのが正解かもしれません。
smc PENTAX FA50mm F1.4
最初に好きになったレンズ、ということでやはり欲しくなってしまいます。
しかし、今現在手元に防塵防滴のレンズがないことを考えると、「smc PENTAX-DA★55mmF1.4 SDM」の方が様々なメリットがあるかもしれません。
防塵防滴、SDM(超音波モーター)、クイックシフトフォーカスなど
マクロレンズ
TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO
使用頻度はそれほど高くないのですが、マクロレンズでしか撮れない画があるため、やはりこれも外せないレンズです。
オールドレンズ
HELIOS 44-2 58mm F2 / Super Takumar 55mm F1.8
最初に35mm付近の単焦点レンズを購入した後は、50mmの焦点域はオールドレンズに走ってしまってもいいかもしれません。沼にハマること必至ですが、写真を楽しむという点では非常に魅力のある選択肢であると言えます。
まとめ
以上、私のPENTAX(Kマウント)レンズの使用ランキングでした。
PENTAXは他のメーカー(マウント)にない個性のあるレンズが多く、特に「FA Limited レンズ」があるがゆえに、もう一度マウント選びから始められるとしても、やはりPENTAXを選んでしまうのではないかと思います。

ただ、現時点で防湿庫がいっぱいになってしまっているので、断捨離を決行しなければと思う今日この頃です。
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