リバーサルフィルムにハマる。映画の一コマのようなスライドは一見の価値あり

リバーサル(ポジ)フィルムに魅了される

デジタル一眼レフで写真を趣味として楽しむようになって約10年。

レンズやボディを買い足し、気が付けばオールドレンズ、35mmフィルムカメラ、そして中判フィルムカメラへとその範囲が広がりつつあります。ライカに手を出していないのが救いでしょうか(笑)。

そして、フィルムは35mm(カラーネガ、白黒ネガ)、ブローニー(カラーネガ、白黒ネガ)と使用してきましたが、リバーサルフィルムは使ったことがありませんでした。

フィルム自体の価格、及び現像・データ化のコストがネガに比べて高いこと、撮影時の露出がシビアということで、なんとなく手を出しにくい印象があったのがその理由です。

しかし、実際に撮ってみると露出の失敗した写真は以外にも少なく、現像されたポジフィルムは非常に色鮮やかで美しく、プリントやデジタルで鑑賞する写真とは一線を画すものでした。

コストはやはりネガに比べるとどうしても高くなってしまいますが、それを差し置いても、今後もリバーサル(ポジ)で撮りたいと思う程になりました。

最初に選んだリバーサルフィルムはFUJIFILM PROVIA100F

それほど選択肢はないため、ベルビアと迷うくらいでしたが、汎用性が高いように感じたPROVIAを選びました。

半年ほどかけて、1コマ1コマを大切に、そして慎重過ぎかと思うほど露出に気を使いながら1本を撮り切りました。

カメラとレンズ

使用カメラはPENTAX MXです。

レンズはデジタル一眼レフでも使用しているKマウントレンズがそのまま使用できるため、FA31mmF1.8、FA50mmF1.4など。

撮影

撮る際は、iPhoneの露出計アプリでのチェックはもちろん、デジイチが手元にある場合はテスト撮影をして露出を合わせるといった石橋をたたきまくって渡る戦法をとっていました。

とは言うものの、結果的にMXの露出計が示す露出のままで問題なしということがほとんどでした。

MX優秀やん♪

現像されたリバーサル(ポジ)フィルムを見て驚く

現像はなら写真俱楽部 写真現像屋さんにお願いしました。

リバーサル現像+CDデータ書き込み:1400円(税込)

送料:300円

なら写真俱楽部 写真現像屋

現像されたリバーサル(ポジ)フィルムを見た時は、思わず「おぉ!!」となりました。ネガフィルムとは全く別物と言っていい程の違いを感じます。

めっちゃ綺麗!!

リバーサルフィルムの良さ

  • 発色が良くとにかく美しい
  • ファインダーを覗いていた時の光景がそのまま映し出されるような感覚
  • 空気感までも再現されるような立体感

私が特に素晴らしいと感じるのは、被写体が浮き上がるように感じる程の立体感です。

光を通してルーペで眺めるポジフィルムには、撮影した場所の光や空気がそのまま詰まった缶詰といってもいいかもしれませんね。

これこそ、デジタルでは味わうことのできない体験だと思います。

色については、青空と梅、桜の組み合わせが一番美しいと感じました。次に撮るときはこの写真を多く撮っておきたいと思います。

データ化された写真

現像時にデータ化してもらったデータ。

ポジフィルムを直接鑑賞するほどのインパクトはありませんが、発色の良さ、解像感はネガのそれよりも上だと感じられます。

フィルムをマウント化する

先日、現像後スリーブのまま保存していたフィルムをマウント化しました。

ハサミでチョキチョキ切って挟み込むだけと簡単に考えていたのですが、思った以上に難しい作業でした。

まず、フィルムを汚さない為の白手袋。私には少々大きく、指先がだぶついてしまい、細かい作業がし辛いです。

そして、一番の難関がフィルムを切る作業

ポジフィルムは光が当たらない状態だとほぼ真っ黒に見えます。

そして、ハサミで切ろうとすると、刃の部分が陰になってしまうのです。つまり切ろうとする場所をしっかりと見ることができません。

光を当てる角度を変えてみたり、裏側からライトで照らしてみたりと、いろいろ試してみましたが、どうやっても切ろうとする場所が真っ黒となってしまって見えません。

切りたい部分が見えないので、フィルム両側にある穴(パーフォレーションというそうです)を、唯一の目印(目安)にして切るのですが、ある意味感覚で切るような感じで、常に不安感との戦いとなりました。

 

フィルムを切ってしまえば、マウントにセットして挟むのは簡単です。カットしたラインが多少ずれていたり斜めになっていても、フィルムの長辺(パーフォレーション側)によって、あるべき位置にしっかりと収まってくれます。

なお、表裏、上下をどうすればいいか迷いましたが、フラットな方を表、余白の少ない方を下としました。→ いろいろ調べてみましたが特に決まりはないようです。

途中、上下は逆にした方がよかったなと思い直しましたが、半分ほど終わっていたのでやり直すまでではない思いそのままとしています。

マウントを鑑賞する

ライトボックスが無いので、照明や太陽の光に照らして鑑賞します。

スリーブと違ってマウントで保護されているので、触れてしまったり擦れて傷がついたりする不安がかなり軽減されます。

ピタッと当ててもフィルムには触れないためルーペでの鑑賞もしやすいですね。

マウントの保管をどうするか

市販されているファイルやケースなども考えましたが、とりあえずありもので対処しました。

DIYというほどでもありませんが、元箱を少し切り貼りしてケース代わりにしています。

鑑賞する時はこのように縦置きにして、1枚ずつ取り出しやすい状態にします。

片づける時は横にするとピッタリ。一箱で50枚のマウントを収めることができます。

現時点では、数もそれほどないのでこれで十分です。

プレゼントにも最適?

私と同じように、リバーサル(ポジ)フィルムの原版を見たことがある人は少ないのではないでしょうか。

先日、友人にクリスマスプレゼントのオマケとして渡したところ大変好評でした。特にカメラや写真が趣味ではない人でも、その美しさは共感してもらえるようです。

次はブローニー、コダックのエクタクロームも気になる

この素晴らしさを知ってしまうと、また次もリバーサルにしようという気持ちになります。

特に中版のリバーサルフィルムなんて素晴らしいに違いないかと。

ただ、1本単位での販売を見かけないんですよね・・・。5本購入となると全て現像した場合の総コストがかなりのお値段になってしまうので少し躊躇してしまいます… A^-^;

また、先日復活したというKodakのEKTACHROME(エクタクローム)も気になるところです。

Eastman Kodak Company
A global technology company providing industry-leading products and services for commercial print, packaging, publishing, manufacturing and entertainment.

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