秋の夜長は夜景撮影を楽しむべし
というわけで、天候の良い週末の夜に撮影に行ってきました。
ターゲットは大阪城と星のグルグル。
一度撮ったことがあるのですが、なかなか思うようにいかなかった部分も多く、アングルや設定などを変えて再チャレンジしようと思っていました。
カメラに三脚、ビールなどを携えて自転車で大阪城公園へ向かいます。
久しぶりの夜景撮影に意気揚々とセッティングを始めると、それまでは全くなかったぶ厚い雲が急に発生してきて空を覆い尽くしてしまいました。

はい、終了~
阿波座ジャンクション
自然には勝てないので、気を取り直してお題変更。
前々から興味のあった被写体のジャンクション夜景にターゲットを変更します。ロケーションは阿波座駅という情報は頭にあったので、すぐさま大阪城から撤収して自転車を走らせます。
すでに12時過ぎ。交通量が少なく車の光跡はあまり期待できませんが、周りの目を気にする心配もありません。
怖いのは酔っ払いや、ガラの悪いお方に絡まれることくらい。
レンズと画角
手持ちのフルサイズ対応の広角レンズFA31mmではとても収まりそうもありません。久しぶりに魚眼レンズの出番となります。
このレンズはAPS-C専用レンズですが、15mmまでズームするとフルサイズでもケラれなくなります。
よってクロップして10~17mmで撮るか、クロップせずに15~17mmで撮るかの2択となります。
それぞれで撮影できる画角は次の通りとなります。
センサー・焦点距離 | 対角画角 | 水平画角 | 垂直画角 |
---|---|---|---|
クロップ(APS-C)+ 10mm | 109° | 99° | 76° |
フルサイズ+15mm | 111° | 100° | 77° |
フルサイズ+15mmの方がほんの少し広く写すことが出来ますが、ほとんど差はないといっていいでしょう。
微妙なケラれや周辺減光を気にしたくない(せっかく決めた構図を後からトリミングすることは避けたい)ので、素直にクロップすることにします。
クロップすると1536万画素になりますが、それほど気になりません(フルサイズなら3640万画素)。
撮影スポット
ネットの情報より、阿波座駅の交差点付近でジャンクション撮影が可能なことは確認済みでしたが、詳細なポイントは行ってみるまで不明でした。
現地へ行ってみると、阿波座駅の交差点周辺は歩道の幅が十分に広く(あくまでも個人的な感覚です)、三脚をセットして撮影するスペースは充分にあります。
交差点の4つ角全てで三脚を立てて撮ってみましたが、個人的に良いなと感じたのは、北西の角と南東の角です。
北西の角
SNSやブログなどで見かける作例もこの場所が多いような気がします。ポジション、アングル、焦点距離(画角)をほんの少し変えるだでけも、ディスプレイに写る大きく変化するため、フレーミングが難しいです。
南東の角
フレームを埋め尽くす高速道路が圧巻です。この時すでに午前2時。車両の数が少なく、光跡を増殖すべく5枚の写真を比較明合成をしてみましたがちょっと物足りないですね。
K-1の撮影モードを試してみる
深夜に一人、そして星や風景と違って時間を気にすることもないので、普段使う頻度の少ない2つの機能を使って撮り比べてみました。
HDR
HDR (High Dynamic Range)
シャドーからハイライトまで
見たままを記録極端に明暗差が大きなシーンでも、白とびや黒つぶれを抑え、見たままに近い描写が得られます。露出の振り幅設定や、画像間の構図ズレを正す自動位置補正が可能。RAW保存もできるため、カメラ内RAW展開でHDRの段階やOFFを選び現像が可能。また、付属ソフトウェアを使えば、1つのRAWファイルを3枚のRAW画像に分割・保存することもできます。
参考:RICHO公式
通常(撮って出し)
HDR2
HDR3
HDRは夜景にはかなり合うのではないかと期待していたのですが…。思った以上に派手になってしまい、個人的には好みの仕上がりにはなりませんでした。
リアル・レゾリューション(Real Resolution)
リアル・レゾリューション (Real Resolution)
画素数を超えた「超高精細画像」の、息を呑むリアリティ
手ぶれ補正機構SRを応用し、イメージセンサーを1画素ピッチずつ動かしながら4枚を連続撮影。1画素ごとにRGB各色の情報を得ることで、1枚の超高精細画像を生成する技術です。ベイヤー方式では表現できない解像力と色再現性が得られ、偽色も発生しません。また、高感度ノイズを大幅に低減できるのもメリット。拡大表示や大判プリントでなくても、ひと目で分かるほど画質に違いがあらわれます。参考:RICHO公式
通常(撮って出し)
リアル・レゾリューション(Real Resolution)
拡大表示や大判プリントでなくても、ひと目で分かる

ひと目で・・わかる??
残念ながら私にはその違いはわからず。
細部を切り出して拡大してみましたが、言われてみれば多少解像感が高く見えるような気もするかな・・・といったレベルです。
どちらの写真もアンダー気味に撮ってしまったので、比較しにくい結果となってしまったことが原因かもしれません。
私自身、どちらの機能もあまり使う機会はありませんが、また気が向いた時にでも改めて試してみたいと思います。
ファイルサイズ
なお、それぞれのRAWファイルのサイズは次のようになりました。
リアル・レゾリューションは4枚、HDRは3枚の合成となるため、それぞれに比例したファイルサイズとなっていることが確認できました。
撮影モード | ファイルサイズ |
---|---|
通常 | 22MB |
HDR | 56MB |
リアル・レゾリューション | 72MB |
終わりに
さすが「東の箱崎、西の阿波座」と称される夜景スポット、思っていた以上に楽しい撮影になりました。
超広角レンズを通して写し出される世界は非常にダイナミックで迫力があり、ジャンクションならではの曲線による造形美は他の被写体にない魅力だと思います。
ツイッターでこんなコメントをくれた方もいましたw。
オォ✨“コブラ”のタートル号
がやって来そうな…
すみません😢⤵️
勝手にそう思って反射して
しまいましたm(_ _)m— Kintakunte3 (@Kintakunte33) 2018年11月6日
また、撮影場所は高架下なので雨天でも撮影が可能、そして季節も関係なく楽しむことが可能というのも大きなメリットではないでしょうか。
写欲高まる秋の夜長にぴったりの被写体「ジャンクション夜景」、オススメです!!。
次回は車の光跡を多く盛り込んだ写真や、雨天時の写りなどを試してみたいなと思います。
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