PENTAX 拡大アイカップ O-ME53 の効果は?ファインダーが見やすくなる?

拡大アイカップ O-ME53 とは

以前より気になっていたカメラアクセサリーを入手しました。

これ!!

ファインダー像を拡大して見やすくするというアクセサリーです。分かりやすく言うと、ファインダーの前にルーペを配置して拡大表示するといったイメージですね。

デジタル一眼レフカメラに対応。ファインダー内中央部を拡大するアイカップです。
特に、ファインダー倍率の低いペンタミラータイプ(*ist DL/ DL2/ K100D/ K100D Super/ K200D/ K-m/ K-x/ K-r)に使用すると便利です。
また、K10D/ K20D/ K-7/ K-5 にもご利用いただけます。

出典: 拡大アイカップ O-ME53 | RICOH

公式HPには記載されていませんが、幅広い機種に対応しておりK-1も適合している模様です。

倍率は1.18倍

気になる倍率は1.18倍とのことですが、描画してみるとこれくらいの差となります。

ほんのわずかのような気もしますが、実際にファインダーを覗いた際は、どの程度の効果を感じることができるか気になるところです。

使い方(装着方法)

カメラに付いているアイカップを外します。

垂直方向にずらすことで外れます(それほど力は必要ありません)。

拡大アイカップを上からはめ込みます。外した時と逆向きに上からスライドすればOK。

 

ファーストインプレッション

まずはK-1に装着してファインダーを覗いてみます。最初に感じた印象は次の通り。

  • ケラレる(四隅が見にくくなる)
  • ファインダーはわずかに拡大されてその分被写体が見やすくなる
  • ファインダーの鮮明さ明るさが低下する

ケラレる

ファインダーが大きく見えて最高!!

っていうのを期待していたのですが、まず気になったのが四隅がケラレてしまうこと。確かにファインダー全体は大きく見えるのですが、それによって端の方が見えなくなってしまいます。

一発でフレーム全体を見渡せないというのはストレスに感じますし、しっかり構図を決めるには支障があると言えます。

これはちょっと使えないかなぁと思いながら、アイカップを付けたり外したりして何度も見比べてみます。いろいろ試しているうちに、眼鏡の装着有無で見え方が異なることに気付きました。

裸眼の状態で目を接眼部により近づけた場合は、なんとかフレーム全体を見渡すことができるようです。

いろいろ調べてみましたが、ケラレてしまう理由としては、アイカップ付属の拡大用レンズによってアイレリーフが短くなるためと考えられるようですね。

接眼レンズ最終面から「ひとみ」ができる位置(アイポイント)まで測った長さをアイレリーフといいます。このアイポイントからのぞけば、全視野がケラレることなく観察することができます。

出典: アイレリーフ | Nikon

つまり、ファインダー全体を見渡すことのできるアイポイントが、拡大アイカップによってファインダーよりに近くなってしまう(アイレリーフが狭くなる)といったイメージです。

ちなみに、当商品のレビュー等を拝見すると、ケラレについては問題なしという意見と、気になって使えないという意見に分かれているようです。

私は、携帯眼鏡着用時は気になる(許容できない)が、裸眼であれば問題なしと感じました。

どれくらい拡大される?

肝心のファインダーの拡大についてですが、これについては感じ方は人それぞれかと思います。

私自身は正直なところ、ほんの僅かに大きく見えるといった感覚で、思った程違いは感じられませんでした。ケラレてしまうぐらいなので、確実に大きくはなっているハズなのですが、この辺は私の感覚が鈍いということでしょう。

このファインダーを使用する理由に、マニュアルフォーカスをしやすくするためという人が多いかと思いますが、この1.18倍の拡大による違いは、マニュアルフォーカスへの影響はそれ程ないのではないかと(個人的には)思います。

AF前提のデジタル一眼のファインダーに、フィルムカメラのようなファインダー性能を求めるには限界があるのかもしれませんね。

もちろん、大きくて明るいファインダーで撮影を楽しみたいという気持ちは大いに共感します。PENTAX MXのようなファインダー(倍率95%)で被写体を観ながらシャッターを切れたら…、たまりませんね。

PENTAX MX

明るさ・鮮明さが低下する?

拡大用のレンズを通すことで、多少なりとも明るさ、鮮明度が低下することになります。感じ方は人それぞれかとは思いますが、室内ではほんのわずかに感じられました。

明るい屋外であればほとんど気にならないかもしれません。

K-5iis、K-xでの使用感

せっかくなのでK-5iis、K−xでも試してみましたが、結果としてはK-1と同じ印象でした。眼鏡着用だとやはりケラレてしまいます。

アイカップをそれぞれ比較してみました(左:K−5iis用、中央:拡大アイカップ、右:K−1用)

装着した外観

拡大アイカップの厚みで、モニターに鼻などが触れなくて良いという意見もあるようですが、私は元々気にしていなかったので、その点については特にメリットを感じることはありませんでした。

上からみるとこんな感じですね。

丸形のアイカップ

他に丸形のアイカップも販売されています。こちらはO-ME53と違って倍率は変わりません。フィット感、遮光性の向上により、使用感と視認性のアップが期待できるようですね。

Mシリーズ以降の35ミリ判フィルム一眼レフ全製品および、一部を除くデジタル一眼レフに対応。
ファインダー接眼部に装着。眼鏡をかけない人の場合顔をぴったり密着でき、像が見やすくなります。67視度調整レンズが取り付けられます。
※K-r、K-x、K-m、K200、K100DSuperは装着できません。

出典: アイカップMII | RICOH

まとめ

やはり、ケラレてしまうという点は撮影において支障があるため、眼鏡着用時の使用は難しいと感じました。

裸眼(コンタクトレンズ着用時)であればこの問題はほとんど気にならないため、マニュアルフォーカスを多用するオールドレンズでの撮影の際などは積極的に使ってみようかと思います。

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