秋の訪れを感じる金木犀をK-1とタムキューによるマクロな世界で楽しむ

金木犀のクローズアップ写真

金木犀

秋の訪れを感じる花といえば金木犀

 

なんといっても特徴的なのはその香りではないでしょうか。

オレンジ色の花びらが小さくつつましい、そんな可愛らしい見た目の印象とは裏腹に、その香りは非常に強く印象的です。

なんと、花の香りの中で最も遠くまで届くとも言われているそうです。

咲く期間が1週間程度と非常に短いのは、限られた時間にその香りが凝縮されるからかもしれませんね。

また、花言葉は「謙虚」「初恋」「陶酔」「真実」「真実の愛」など、 非常に素敵な言葉が並びますね。

タムキュー

今回は、そんな金木犀を「TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO」(通称『タムキュー』)で撮影してみました。

金木犀のクローズアップ写真

Camera: Pentax K-1, Lens: TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO, [F4][1/50s][ISO1600]

実はK-1と合わせて使うのは初めてだったりします。

K-xの頃からの愛用レンズで10年近くの付き合いになりますがまだまだ現役で、フルサイズ対応なのでK-1でも全く問題なく使用できます。

参考

私のカメラ遍歴【PENTAX編】K-x、K-5IIs、フルサイズ機K-1まで
PENTAXの一眼レフ一筋でK−xからK−1までステップアップしてきた経緯やその理由、それぞれのカメラについて実際に使い込んだ結果のレビューなどを綴っています。

 

金木犀のクローズアップ写真

Camera: Pentax K-1, Lens: TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO, [F3.5][1/100s][ISO800]

金木犀を撮ったのは初めてでしたが、思った以上に難しかったです。

というのも、薔薇のような大きい花をクローズアップする際は、花びらの渦の中心や、花びらの縁にピントを合わせて、絞りは開放付近で撮ることが多いです。(その結果、ピントの合う一部以外はボケボケになりますが、マクロっぽい写真としては「有り」といえる描写になります)

 

しかし、金木犀のように小さい花がいくつもある場合は、被写界深度が浅過ぎるとまとまりのない絵になってしまうため、絞り構図をしっかりと意識する必要があると感じました。

よって、ピントが合う花がほんの一部となってしまわないようF4前後まで絞ることになるのですが、今度は絞ることで今度はシャッタースピードが稼げなくなってしまいます。その結果ISOを上げなければならないという状況となってきます。

1/100辺りまでシャッタースピードを確保しようとすると、どんどんISOが上がってしまいます。1600程度に抑えようとすると、今度は絞りを開けなければいけないという、その辺のバランスが非常に難しいと感じました。

その結果、露出のバランスとブレとの戦いに突入することになります。

今までマクロ撮影する場合は、開放で撮ることが多かったからか、こういうふうに試行錯誤をするといったケースは初めてでした。

寄ることで、金木犀の気全体の内部に潜るような形になり、撮影するエリアが光が回らない(暗い)状況になるというのも原因かもしれません。レフ版などを使えばもう少し楽に撮影できるかもしれませんが、それもなんだか大げさな気もしますね…。

 

金木犀のクローズアップ写真

Camera: Pentax K-1, Lens: TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO, [F3.2][1/100s][ISO800]

ちなみに、こちらは「smc PENTAX-DA★55mmF1.4 SDM」を使用して引きで撮ったもの。こうやって見ると全く別の花ですね。

金木犀と青空

Pentax K-1, smc PENTAX-DA★55mmF1.4 SDM [F2.2][1/125s][ISO100]

以上、タムキューによる金木犀の撮影レビューでした。

それほど頻度が高いわけではありませんが、マクロ撮影レンズを通すことでしか見られない世界を楽しむことができる特殊なレンズなので、たまに使うととっても新鮮です。

秋は他にもコスモスなど、多くの花や自然を楽しむことが出来る季節なので、積極的に使っていきたいと思います。

 

TAMRON公式 / 価格.com

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